好きな仕事で笑顔を作る
取材日:2020.09.07
柴田 諭さん
しばた
さとる
株式会社柴田畜産 代表取締役社長
勤続年数:34年
会社の経営に関することは勿論、社員と同様な業務にも携わる。
仕入れや伝票チェックなどの事務作業、工場の人手が足りないときは作業にも加わる。
火曜と木曜は自らトラックを運転し仕入れに出向く。
- 職務内容 -
柴田社長に聞いてみました!
ご自身のキャリアはどのようなものですか?
私は次男なので家業を継ぐことより、公務員や農協に就職することを志望していましたが短大卒業後、アルバイトとして家業を手伝うことになりました。いざやってみるとこの仕事に楽しさを感じましたし責任感も出てきて、天職だと思えるようになりました。現場経験約30年を経て社長に就任しました。
経営をする上で難しいことは何ですか?
「人との関係」が何よりも難しいですね。年齢や性格などを考え従業員同士の仲を取り持つことも社長の仕事だと考えています。
従業員は入社した時点では業務や会社の雰囲気に慣れていないので、自分から積極的にコミュニケーションをとり、早く慣れてもらうことを心がけています。従業員一人ひとりが成長できるような会社にしていきたいと強く考えています。
会社の好きなところはどこですか?
食にまつわる仕事は、お客様の笑顔・家庭の絆を作れる仕事だと思っています。特に、生ハム事業や、やきとり事業は自分の代で立ち上げたこともあり愛着があり、お客様に「おいしい」と言ってもらえることに誇りを感じています。
従業員が仕事に対して真摯に向き合っているところもありがたく、忘年会以外にも親睦を深められる機会を増やしたいと考えています。
仕事のモチベーションは何ですか?
やきとりシバタや直売所ではご購入いただいた消費者の方々の喜ぶ顔を直接見ることができますので、これはとても大きなモチベーションとなっています。
卸業というものは、加工メーカーなどへ納品を行うため、その際に消費者と対面することができません。しかし、その先にいる消費者の喜ぶ顔を想像しモチベ―ションとすることで、より良いものを提供することを心がけています。
「経営理念」と「10年後のビジョン」の制定秘話を教えてください!
社長就任時、会社には経営理念がありませんでした。社長として私自身も現場で頑張っていれば会社が存続するだろうと考えていましたが「従業員がより良く働けるために導くのが経営者である社長の役割ではないか」と感じ、会社で働く全員が共通の目標を持てるよう経営理念を作成しました。従業員に経営理念を浸透させることは難しいですが、事務所やトラックの運転席など目に着く場所に掲示したりと工夫を凝らして浸透させています。
また「食育の広場」というテーマパークを作ることを10年後のビジョンとして制定する際には、会社が世の中にどのように役に立っていたいか、そして10年後に会社はどのようになっていたいのか、という大きな「夢」を作りました。
今後の夢を教えてください!
昨今の情勢は未来が予測しづらいですがどのような状況でも従業員とその家庭を守ること。
そして地域から必要とされる揺らがない土台をもつ会社にすること。
立派な社長になるよりも大家族のように何でも言い合えるアットホームらな会社にすることが今後の夢です。