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執筆者の写真渡邉健太

一度きりに人生、変化を恐れず進む

日野 和春(ひの かずはる)さん

勤務先:株式会社湯沢タクシー

担当:乗務員

勤続年数:3年5ヶ月



日野さんに聞いてみました!

■これまでのキャリアや入社の経緯を教えてください

リンゴの栽培が盛んな旧稲川町(現在は合併により湯沢市内の一部の町)で生まれ育ちましたので、リンゴ農家を目指し農業高校で果樹を専攻していました。ですが卒業後「農家ではなく会社勤めしてほしい」という父の意向もあり、地元の工場に勤めました。気づけば60歳まで勤め部品加工や管理業務に携わっていました。雇用延長してつづけるのかとおもいましたが、「一度しかない人生なので他の仕事もしてみたい」と一念発起して「好きな車の運転や人と関われる仕事をしよう」と思ったのがきっかけで、こちらで働く決意をしました。


■職場の雰囲気や利用者の方とのコミュニケーションについて教えてください

タクシードライバーは会社勤めとはいえ、ある意味一匹狼的な職業です。もちろん出退勤時には他の従業員と顔を合わせることはありますし、駅などで乗車待ちしている際に他のドライバーと会話することはありますが、コミュニケーションの機会は少ないかもしれません。

今の業務単位では一人ひとりが親方のような一匹狼な部分もあります。従業員同士のコミュニケーションも、煩わしく感じる人も積極的な人もいます。これは今の職場に限らずどこの職場でも言えることだと思います。

業務の中でも利用するお客さまとの会話のコミュニケーションもあります。様々な方が様々なシーンで利用されますので、単に目的地まで送れば良いという仕事ではなく、会話やそのためコミュニケーション力、その人が何を求めているかを察するような空気を読むチカラも必要だと思います。



■前職と現在の仕事を比べ、仕事や日常などを過ごすスタイルの変化はありますか

日常面では、土日祝日の勤務や夜勤あることに加え、妻も働きにでていることで、休みや時間が合わず、家族との対話やの機会が極端に減ったことが大きな変化です。

仕事については、前職では業務管理のポジションでしたので、依頼された製品の製造が期日に間に合わず、納期延長の依頼や謝罪をすることが億劫(おっくう)でした。

今の仕事は1日単位で物事が終わるので、翌日にひきずることがほとんどありません。楽な気持ちで1日を終えることができています。


■ストレスの解消方法を教えてください

ドライブやツーリング、カメラ、DIY、家庭菜園など趣味をたくさん持っていますので、これらをおこなうことがストレス発散になっています。

先程、お話したように今の仕事でストレスを大きく感じる部分はありませんが、子育ても落ち着いて夫婦の時間を楽しもうというタイミングで、わたしがこの仕事に就いたため長期休みが取れず、コロナもあり旅行にも行くことができない状況ですので、コロナが落ち着けば、夫婦間のストレス解消に海外旅行に出かけたいと考えています。



■ご自身の経験から、今後社会で必要になるチカラは何だと思いますか

1つ目は英語力です。英語力については、この仕事で必要性を強く感じたことがありました。コロナ禍以前に外国人の観光客に乗車いただいたのですが、目的地や観光の目的など、言葉が話せないことでコミュニケーションが不足しました。この仕事は利用されるお客さまを目的地に届ければ良いということだけでなく、その目的に寄り添い満足いただくことも必要だと思います。アフターコロナには以前のように外国人が訪れることも少なくないと思いますし、今後の社会では言語の違う人と交流する機会も多くなると予想されますので英語力は重要だと思います。

2つ目に漢字力です。文字を書く機会が少なくなった時代だからこそ重要性を増していると思います。前職ではメールや日報などそのほとんどがパソコンでの作業でした。文字として書けなくとも簡単に変換してくれる便利さはありますが、一方で実際に文字を書くシーンで以前は覚えていた漢字を思い出せないことも多々ありました。ですので、文字を書くこと、漢字を使えるチカラは鍛えておく必要があるといえます。

3つ目にコミュニケーション力、正しい言葉が使える、対話ができる、といったことです。コミュニケーションが図れることは、様々なシーンで必要になりますので、高いレベルではなく、一般的なレベルで身に付けることが必要です。


■最後に、大学生や若者にアドバイスをいただけますか

まず、上げ足取りをしないこと。そういう人間はダメです。人のことを馬鹿にしたり、冷やかしたりする。そういう行為は最低ですからしないこと。

もう一つは、たくさんの出会いを経験することです。様々な価値観を持つ人がいますので、深く付き合ってみたり、浅く広く付き合ってみたりと多様な価値観に触れて自分の価値観を磨いてください。


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取材:渡邉健太

取材日:2022.08.29


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