所長の部屋『ゲスト:斎藤 あゆみさん』第1話



第9回目のゲストは、


斎藤 あゆみさん

秋田県にかほ市出身


斎藤さん(以下、敬称略)は高校卒業後、北海道の大学に進学。ファーストキャリアは北海道の製菓会社に総合職として入社し通販部に所属。

その後、同社を退職し、ワーキングホリデーを活用しオーストラリアへ。帰国後は大阪、東京で働き、旅を通して秋田で地域活性化したいと考え起業を目指す。

東京で起業に必要な資格を取得後、湯沢市地域おこし協力隊に着任。

2020年2月には『旅のわツアー』を立ち上げ起業されました。


今回は研究員の窪田彩花(兵庫県内の高校に通う2年生(NPO法人みらいの学校のインターン生)と一緒にインタビューしました。


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所長)本日は、よろしくお願いします。

では早速ですが、中学校はどちらでしたか。


斎藤)仁賀保中学校(にかほ市立仁賀保中学校)、当時は町の合併前でしたので、仁賀保町立仁賀保中学校でした。


所長)高校はどちらに進まれましたか。


斎藤)今は共学になりましたが、当時は女子高の由利高校(秋田県立由利高等学校)です。


所長)進学先を決める、いわゆる高校選びはどのようにされましたか。


斎藤)自宅から通学できる範囲の進学校を志望していましたが、最後の実力テストで点数を下げてしまって(笑)

普通科への進学を考えると地域柄選べる高校の選択肢は少なく、確実性といった部分から選択しました。


所長)確かに地域によっては選択できる高校が少ないですよね。進学校は偏差値が突出し、次のランクを選ぼうとすると極端に偏差値が離れていることもあり、選択肢が少ないと不利な部分はあると思います。

進学校を志望していたということは当時から大学進学を意識していたということですか。


斎藤)あまり意識はしていませんでしたが、6歳離れた兄が大学進学して過ごす姿を見て、自分も行きたいという気持ちになりました。



所長)高校進学時の選択と違い、大学への進学の場合は学部選びを含めると選択肢が増えたと思いますが、どのように選択されましたか。


斎藤)当時、将来やりたいことを見つけられずにいましたので、まずそれを見つけたいと考え、幅広く学べる経済学部へ進みたいと考えました。


所長)実際、そのような高校生の方が多数派だと思います。

たしか、大学は北海道でしたか。なぜその地域やその大学を選択されたのですか。


斎藤)母親の実家が北海道でしたから訪れる機会も多かったこと、住んでみたいと考えていたこともあり、場所を北海道として北星学園大学の経済学部としました。


所長)なるほど、そういった選択軸でしたか。

大学在学中にやりたいことを見つけられましたか。


斎藤)今の仕事につながるような部分としては、当時はまだ明確ではなかったと思います。


所長)最初の就職先も北海道の会社だったと思いますが、地元に戻り働く学生、都市部で就職する学生も多い中で、北海道での就職を選択された理由は何ですか。


斎藤)在学中のアルバイトを通し、人と関わる仕事がしたいと考えるようになりました。そして何より、就職活動で動きやすかったことです。

高校在学中の進路選択の際、先生からは就活に有利になるので都内の大学を勧められていましたが、実際、その意味を自分の就活において感じました。やはり地方でおこなわれる合同説明会には、地元企業が中心で支社や営業所がある大手企業しか参加していませんでした。

都市部で就職したかったということではありませんが、自分の目でしっかりと企業を見るならば動きやすさといった面は重要でしたので道内の企業から絞りました。

就職の選択肢に幅を持たせたいならば、東京などの都市部の大学へ進学することも選択肢のひとつとして持っておくべきだと思います。


所長)わたしは都市部出身者ですのでその視点はありませんでした。

今のお話と同様に都市部の大学に進学した学生が地元企業への就職活動において情報を取りにくいといった話もありますものね。逆もあるといったことでしょうね。

その後、ワーキングホリデーを使いオーストラリアへ行くなど、地域を変え働いたり仕事を変えたりする中で感じられたことを教えていただけますか。


斎藤)北海道や大阪、東京で勤めましたので、それぞれ地域や人の雰囲気の違いを実感しました。卒業後、入社した会社は約800人の規模でしたが、その後は15名程度のベンチャー企業でも働きました。その中で感じたことは、コミュニケーションの図り方、働き方、お金のことなど、いわゆる社会で必要な知識、ビジネスマナーなどの新入社員研修が大手企業にはあり、初めて社会で働くには有り難い環境でした。一方、ベンチャー企業で働いていたときは新卒入社の社員に対するそれらの研修内容は少ないため、自分で考えて行動できる即戦力でないと厳しいと感じました。


所長)確かにそういった面はありますね。わたしも自分の経験から同じことを感じます。


窪田)では、ここからは旅のわツアーのことについてお聞かせください。

事業立ち上げるまで、どのように準備されたかを教えてください。


斎藤)地域おこし協力隊に着任する前年の2018年、立ち上げに必要な資格を取りました。秋田で旅行事業を立ち上げたいと思ったのは2016年で、旅行業をおこなうには様々な資格が必要だということを知りました。そこから半年間、勉強して国内業務取扱管理者の資格を取得しました。その後、添乗員の資格も必要であることを知り、東京で旅程管理主任者の研修を受講し、旅行業者で実施研修を受け取得したという流れです。


窪田)旅行業を立ち上げるには様々な資格が必要だと初めて知りました。

では次に、地域おこし協力隊制度を知り、なろうと決心されたポイントや湯沢市を選ばれた理由などをお聞かせください。


斎藤)事業を立ち上げたいと思ってから、起業セミナーにも参加していました。所長さんと初めてお会いしたのも確かそのときでした。。

事業を始める際、思いやスキルはとても大事ですが、立ち上げるだけなく続けていく上で利益を生み出すことが必要だと考えていました。ですが、実務経験がないため、高いリスクがあることにも気づいていました。リスクを少しでも減らして起業するカタチはないかを模索している中で知ったのが地域おこし協力隊の制度です。地域おこし協力隊は各自治体で様々な募集があるのですが、起業する前提でしたので、自治体と雇用関係を結ぶ必要がなく、観光やツアーに携われるミッションがないかを探した結果、条件に合う募集をおこなっていたのが湯沢市でした。

地域活性化を目的に観光に携われる地域おこし協力隊の活動は、起業までの1つのステップと捉えていましたし、事業の立ち上げに役立つとも考えていました。


窪田)協力隊になられた背景にはそのような考えがあったのですね。

旅のわツアーのホームページの中には「人のわを旅でつなぎ新しい価値を創出します」とあり『個人や団体のお客さま向け』『自治体さま、企業さま向け』『都市部の企業さま向け』と3方向にプランを紹介されていましたが、この部分について教えていただけますか。


斎藤)まず『個人や団体のお客さま向け』のプランでは、地域の魅力を引き出した特別な体験ツアーを企画しています。

例えば、現在のコロナ禍で秋田市にお住いの人をターゲットにした湯沢市を巡るツアーでは、お土産を湯沢市の特産品から絞り込んだり、秋田市にお住いの人から見て非日常が感じられる景色やモノを伝えたりすることをとても大事にしています。この部分が『自治体さま、企業さま向け』プランの提案につながっており、人集めという課題解決になります。

更に参加者が地域の魅力を感じることで、地元企業の商品購買につながったり、ツアー参加につながったりしますので、地元にお金が落ちて地域経済の活性化にもつながります。

次に『都市部の企業さま向け』のプランですが、首都圏の旅行事業者さんと地域企業や団体などとが共同し地域を盛り上げる動きは実は多いです。しかし、それぞれの価値観の違いにより摩擦が生じることが多々あります。ですから、地域外の旅行業者が難しい地域とのコミュニケーションを図ったり、地域側のオペレーターとしても対応できたりしますので、コーディネートや仲介が図れますといった発信となります。やはり、域外の旅行業者と地域側の両者がwinwinになることが大切ですので。


窪田)詳しくご説明いただきありがとうございます。

地域で動く旅行業者としての強みや大手旅行会社と差別化するための工夫について教えていただけますか。


斎藤)大手の強みは全国各地のお客さまへ広告を打つことができる資本力があり、訴求力の高さや集客力だと思います。一方、旅のわツアーの強みは、観光名所を巡るだけではなく、地域の事業者や農家の方々と密に連携を取った、地域密着のオリジナルツアーが企画でき、奥深い地域の魅力を押し出すことが出来るところだと思います。その強みを生かし、集客力の強い大手企業と連携できることも出来ます。

また、コロナの影響など、社会情勢に対して柔軟に対応してオンラインツアーを実施できるような、小回りが利くことも強みです。


窪田)そのような強みの違いがあると初めて知りました。

では次に、旅のストーリー化とターゲットの絞り込みを意識され企画されるツアーの材料探しはどのようにおこなっていますか。


<第2話へつづく>


取材日:2022.03.28

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第2話は、斎藤さんが事業を進める上で大切されていること、仕事の魅力ややりがいついてのお話をお届けします。


どうぞお楽しみに。



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