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執筆者の写真鈴木里奈

有限会社珍田建設

建設業から暮らしの基盤整備業

取材:鈴木里奈

取材日:2024.03.05

会社設立以来、道路や河川の工事・除排雪など、地域社会の基盤を支える重要な役割を事業とする。土木の力で地域のインフラ整備や活気あるまちづくりに貢献し、暮らしの安全と安心を支える地域生活に欠かせない存在である。

土木工事や除排雪などの事業に留まらず、建設業で培ったノウハウを生かし、整備業や運送業、農業へ事業を展開している。

掲げられる3つの経営理念には「仕事を通じて人が人らしく幸せに過ごすことを大事にする」という経営者の思いが込められている。また、お客様への約束事とし、事業を通じて、地域・働く人・珍田建設と関わる人が笑顔になることを信条とする。

近年では、次世代の育成として地域社会貢献に力を入れている。建設業界には3Kいうイメージがあるが、業界に対する正しいイメージを持ってほしいと、地域の子どもたちに向け「夢×基礎project」を実施し、建設業の仕事の理解促進や地域愛を育んでいる。

経営者はインタビューで「今後は事業の柱となる建設業を拡大して、展開した事業も磨き上げ、社員はもちろん、地域やそこで暮らす人や子どもたちが幸せに暮らせる地域、地域から出た若者が戻りたいと思ったときに戻ってこられる地域を守りたい」と事業や地域への思いを語られた。




1. 充実した重機や車両と機動力

自社が現場で使用する重機や車両、除雪車両の8割を自社保有する。また、それら重機を運転・操縦する技術を持つオペレーターが在籍している。重機や車両はリースやレンタルする業界の流れの中、大小様々な重機や運搬車両を自社保有する理由は、災害時は復旧に自社がまず動くという地域に対する想いがある。能登半島地震の重機運搬でも依頼を受け、その機動力が活かされた。


2.派生事業へチャレンジしている 

『建設業から暮らしの基盤整備業』を事業定義とし、土木工事や除雪を事業の軸に、車両などを運搬する運送業、重機や車両をメンテナンスする整備業へ事業展開し、トラブルの際、自社完結できる仕組みがある。また農業へも事業展開し地域の主幹産業を後継する。建設業に留まらない事業展開には『土木の力で地域の人々の命を守り暮らしや産業を力強く支える』という理念がある。


3..次世代の育成、社会貢献に力入れている

建設業は単に工事をする仕事ではなく、社会インフラを整備して地域住民の暮らしを豊かにする役割を持つ仕事であることを知ってほしいと、保育園児と小中学生を対象とした活動「夢×基礎プロジェクト」へ取り組んでいる。

子どもたちが夢や思いを描いた石を工事現場の基礎部分に埋める内容のこのプロジェクトは、埋められた石や埋めた場所が思い出の一つとなる活動ともなっている。



企業情報

社名:有限会社珍田建設

事業内容: 建設業(一般土木工事、維持管理業務、除排雪作業)、整備業(建設機械・車両メンテナンス、板金塗装)、運送業(建設資材運搬、建設機械運搬)

創業/設立:昭和43年/平成15年

従業員数:15名(季節雇用含む)

所在地:秋田県横手市増田町増田字縫殿138-3

HP:https://chinda.jp/recruit/ (採用サイト)




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