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代表として10年、これからがスタート

根田 祐子(こんだ ゆうこ)さん

勤務先:有限会社トータルホケンいでは

代表取締役

勤続年数:22年




 


根田社長に聞いてみました


■代表取締役を継ぐと決められた理由を教えてください

当時、ここで10年勤めていましたが、前社長の父は女性には継がせたくないという考えを持って社長候補を社外から招いていましたので社長になる考えは持っていませんでした。しかし、招いた方が父と折り合いがつかず退社されるという出来事がおこりました。当時、父は65歳を過ぎており自分に万が一のことがあれば困るということ、女性の経営者も増えていたことで周囲から「娘さんに継いでもらうのが良いんじゃないか」という声も聞いて考えを変えたようで「一緒に仕事をして支えるから社長やってみないか」と持ち掛けられたことがきっかけで継ぐ決心をしました。

■代表取締役としての役割をどのようにお考えですか

社員のみんなが働きやすい環境を提供すること。成果を挙げられるよう、たくさんのお客さんとの関わりを持てる機会を作り、働くみんなが輝くことが出来る場所を提供するような役割だと思います。


■営業で大切にされていることを教えてください

「事故後に車が廃車になったので新しい車を探してもらえないか」「車の修理先を教えて欲しい」など、保険に関するご依頼以外もいただくことが多いので、パートナーとして寄り添っていくこと、お役に立つことを大切にしています。





■代表になる前となった後で心境の変化はありましたか

社長となった当時は、父が会社で働いていましたので「父を越えたい」という気持ちをエネルギーとしていました。ですが、代表として仕事をすればするほど「やはり親には勝てない」といったことを感じましたし、代表としての存在を認めて欲しい、誉めて欲しいという気持ちがあることに気付きました。経営感覚なども急には身につきませんので勉強しながら10年経ち、やっと代表としてのスタートが出来ていると感じています。


■お父様から褒めてもらえたということはあったのでしょうか

5年ほど前、経営指針を作成した時「継いでくれてありがとう」という言葉をいただきました。その後、営業先で父の話を聞く機会があり、父にもお客様にも改めて感謝しています。経営者としても人としても螺旋階段を回るようにゆっくりと上ってきた感じですが、これからは上るスピードを速めていける感覚を持てています。


■経営されていく上で大切にされていることを教えてください

人の話を聞くこと、その人がその瞬間に何を考えいるのか聞くことを大切にしています。

以前、従業員から「相談する前に答えが顔に書いてある」といったことを言われることがありました。ですから、自分の考え方にとらわれず心を真っ白にして、とにかく話を聞いて相手が求めていることを理解した上で、自分の考え方を伝えるよう意識しています。


■経営される中で大変だと感じるところ、やりがいなどについて教えてください

会社としての責任を取るのは最終的に代表者。責任を取るということは、自分で自分を追い詰めれるかどうか。最後の最後に会社を守る存在は最終的に代表ひとりですから判断することの重圧を感じていましたが、最近「経営者は孤独だといわれるけど孤独だから経営ができる。望んで孤独になったのではないのか」と話を聞く機会がありました。そこから孤独な環境で考えることの必要性や経営者としての孤独に向き合えるようになりました。





■仕事の疲れをどのようにリフレッシュされていますか

息子と過ごす時間でリフレッシュ出来ますので、その時間を大切にしています。私が幼い頃、父は仕事で忙しく、連れて出してもらえる機会は少なくて寂しい思いをしたこともありました。ですので、息子のため、自分のためにも、休みの日は仕事のことを忘れ、息子と一緒に色々な場所に遊びに行く機会をたくさん設けています。

また、美容院やネイルサロンなど、自分のメンテナンスもしてリフレッシュしています。自分の身体は自分しか気を使ってあげれません。疲れていると表情に出ますので、お客様と合う時に元気な姿でいられるよう心がけています。


■今後の目標を教えてください

後継者を育て事業承継すること。55歳で引継ぎし別の仕事に挑戦したいと考えています。息子は別の夢があり継がないようなので必然的に他の誰かに継いでもらうことになるのですが、その方には口を挟まないといった考え方で代表のバトンを繋いでいきたいです。



 

取材:木村麟之輔

取材日:2021.03.19





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