輝き続ける地元でありたい
研究員:木村麟之輔
研究した企業:NPO法人こまちハート・オブ・ゴールド
レポート日:2021.03.22
日本大学芸術学部2年生の木村麟之輔(りんのすけ)です。今年の春から秋田公立美術大学に3年次編入し、秋田の魅力的な文化をリサーチし、その価値を表現していくための制作活動を行うことを目標にしています。
取材した企業の印象
「地域のニーズを捉えた価値を生み出す企画に挑戦していきたい」「多くの人に楽しんでもらえるコミュニティとなっていきたい」という意志を活動のエネルギーにされているのだと強く感じました。
菅さんと赤平さんがお互いの得意分野を活かしながらフォローし合って運営されていることが印象的でした。
柔軟に幅を広げ、積極的に活動をされている印象を受けました。
取材の中で驚いたこと
幅広い事業を企画・運営にしておられるのに対し、思っていたより職員の方が少なく驚きました。
事業運営やイベントの際は、外部から講師の方を招いたり、地元の方々がサポートスタッフを担っているなどのお話しは、初めて知った方法なので意外性のあるアイデアでした。
日頃から地域の方々と繋がりを大切にしていることを感じるエピソードでした。
魅力的に感じた部分
スポーツを身体を動かす機会として幅広く捉え、スポーツが得意な方もそうでない方もみんなが参加しやすい企画を考え、参加者に楽しんでいただく運営に取り組まれているお話しはとても特徴的でした。
スポーツが得意な方には本格的なスポーツ大会を、苦手な方にはスポーツ以外で楽しめる料理教室や初心者向けのハイキングを企画する発想は、今後の自分が制作活動をおこなう中で参考となりました。
感想
スポーツに留まらない多様な角度からの事業を企画実施されているお話しを聞いて、地域住民・行政・学校・企業を繋ぎ、観光・教育・福祉・産業等、分野を超えた一体的なまちづくりを推進されていることが理解でき、こまちハートオブゴールドさんが地域の皆さんにとって重要な役割を担っているのだと感じました。
「都市部に出た若者が戻ってきたいと思える場所でありたい。だから、自分はいきいきと輝いて明るい光を放っていたい。それには地域の課題の解決に楽しんで取り組んでいる大人の姿が必要なんだ」というお話を聞いた時、過疎化が進む地域だからこそ向き合うことが重要なテーマだと気づかされました。
今回お話しをうかがって、自分の今後の制作活動において、芸術や文化に興味がない方でも楽しんでもらえるような工夫と秋田の文化や産業から価値を見いだし発信する必要性にも気づくことができました。