遠藤 優子(えんどう ゆうこ)さん
勤務先:アスカフーズ株式会社
代表取締役 社長
勤続年数:25年
遠藤社長に聞いてみました
■社長になるまでの経緯について教えてください
アスカフーズに勤めるまでは銀行員として働いていました。父が創業した会社であるこの家業を継ぐために入社してからは営業開発や管理に携わりました。会社の財務を管理するシステム作りに力を入れ、経営状況の厳しかった会社の立て直しに取り組みました。社長に就任したのは2年前になります。
■社長になる前、なった後で心境など変化はありましたか
社長になる以前から経営に携わっていましたのであまり変化は感じていませんが、外に出る機会は増えましたね。それによって人と交流する機会が増えました。
■会社の見直しはどのように行われましたか
まず、会社の財政を管理するシステムを構築して経営計画を作成しました。そして会社の厳しい状況を社員と共有しました。社員たちにも自分事として問題点やその改善策を考えてもらいたかったんです。また、営業部・製造部など、各所に分かれていた部署を、ひとつのフロアにまとめることで、それぞれの連携を図りました。
■経営者が女性ということは会社にどのようなメリットがあると考えますか
私の考えですが、二代目の経営者は女性が向いていると思います。もちろん性別に関係なく個人の性質もありますが、創業者が築き上げてきた事業を確固たるものにすることに向いていると思います。
地域の風土的には女性経営者を見下すような考え方の人もいますので、そのような声に左右されることなく女性ならではの視点や考え方を活かして経営していくことが大切だと思います。
■安心安全な商品を提供するため検討されている取り組みなどをお聞かせください
食品事業部の製造工場は、日本冷凍食品協会の認定を既に受けた工場ではありますが、FSSC 22000※の取得を目標としています。さらに厳しい管理基準のもと上を目指すことで、社員の成長につながると考えていますし、日常の業務を疎かにしないためにも取得をひとつの目標として取り組んでいます。
※Food Safety System Certification、消費者へ安全な食品を提供することを目的とした食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるISO 22000をベースにし、より確実な食品安全管理を実践するために作られたマネジメントシステム規格
(TÜV SÜD より抜粋)
■これからの会社の展望を教えてください
これから何年も続いていくような会社を作っていきたいです。次代の経営者に会社を残すこと、そして従業員がやりがいと生きがいを見つけられるような会社の環境を作っていきたいと思っています。
取材:播磨菜月
取材日:2021.04.07
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