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所長の部屋『ゲスト:斎藤 あゆみさん』第2話


第9回目のゲストは、


斎藤 あゆみさん

秋田県にかほ市出身


斎藤さん(以下、敬称略)は高校卒業後、北海道の大学に進学。ファーストキャリアは北海道の製菓会社に総合職として入社し通販部に所属。

その後、同社を退職し、ワーキングホリデーを活用しオーストラリアへ。帰国後は大阪、東京で働き、旅を通して秋田で地域活性化したいと考え起業を目指す。

東京で起業に必要な資格を取得後、湯沢市地域おこし協力隊に着任。

2020年2月には『旅のわツアー』を立ち上げ起業されました。



今回は研究員の窪田彩花(兵庫県内の高校に通う2年生(NPO法人みらいの学校のインターン生)と一緒にインタビューしました。


第1話では、地元を離れた大学進学、進学地域での就職感やその後仕事、旅のわツアーを立ち上げられる経緯などについてお伺いしました。


まだお読みでない方はコチラから


第2話は、事業を進める上で大切されていること、仕事の魅力ややりがいついてなどに迫ります。


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窪田)では次に、旅のストーリー化とターゲットの絞り込みを意識され企画されるツアーの材料探しはどのようにおこなっていますか。


斎藤)依頼に対し、どのような対応ができるか常にアンテナを高く張っています。

紹介のわを広げるために、地域の方々とのコミュニケーションはとても大事です。一つのツアーを成功させ信頼関係を築くことが、次回以降で連携できる方の紹介もつながりますので、ご一緒する方とのコミュニケーションを取ることや信頼関係を築くことを一番に意識しています。


窪田)地域の方々との連携を大事にされているんですね。具体的に協力や援助してもらうのはどういう場面ですか。


斎藤)わたしがツアーのコンテンツを持っているわけではありませんから、自分だけでツアーをおこなうことは出来ません。複数の方々の協力があり、初めてイベントやツアーを実施することができます。また、一人で考えていると抜けも多くなりますし、ご協力いただける方々から指摘されたり、教えていただいたりすることも多く、勉強させていただいています。


窪田)人との関わりの中で大事にされていることを教えてください。


斎藤)地域の方々が求めていることを、事業を通して一緒に実現していくことを一番に考えています。わたしのやりたいことを優先すると、上手くいかないことが多いと思いますので、まずは地域の方々が求めていることを優先し、その中でわたしのやりたいこととをマッチングすることを意識しています。


窪田)自分のやりたいことだけを優先してはいけないということですね。勉強になります。

次に、ツアーやオンラインイベントを企画している中で感じる、ワクワクや楽しさを教えてください。


斎藤)一番は参加者の方々から「本当に楽しい旅でした」「またやってください」という言葉を聞くことです。オンラインイベントで楽しそうに手を振ってくださる姿を見たときもワクワクして嬉さを感じます。また、協力していただいた地域の方々から「もっとサービスの内容を良くしたいので、参加者の方からのフィードバックをください」という声をいただけたときも、実施したことでの変化を感じますので、次につながるような喜びを得られます。

大変なことも多いですが、その分、終わったあとは毎回すごく楽しいと感じています。


窪田)そのようなやりがいを感じられるのは素敵ですね。

旅のわツアーを始めてから、参加者の方や地域の方々との出会いで印象に残っていることを教えてください。


斎藤)先日、オンラインツアーにご協力いただいた羽後町の明通チーズ工房さんはツアー前、オンラインにとても不安を感じておられたのですが、終わった後「すごく楽しかった」と、お話いただいた際の笑顔は、とても印象的でした。不安な部分をフォローしつつご一緒できたからこそ感じられた瞬間でした。

また、この冬ツアーを3回リピートされた参加者の方から問い合わせのお電話をいただいた際、懇意に接してくださったことも嬉しく印象的でした。


窪田)事業を進めていく中で大変なことも多いと思いますが、やりがいについて教えてください。


斎藤)旅のわツアーのコンセプトは地域の人と地域外の人とが関わり、人と人の繋がりを旅で表現することです。そして、旅のわツアーが1つのきっかけや小さな成功体験となり、地域の人たちが自発的に動いていくことが大事だと思います。わたしがいなくてもどんどん旅行者を引き受け、地域経済を発展させていくステップを踏み、自分たちだけで回していける仕組みができたときは、やりがいを感じます。


窪田)斎藤さんが考える地域企業や事業の重要性を教えてください。


斎藤)若者が来る、または地域外の人が来て、お金を落とす仕組みを作るためには、地域企業は依存型ではなく、自発的に経済を回すことが大事だと思います。色々な新しいことに挑戦する上での不安や困難なこと、時には失敗もあるでしょうが、達成したときに楽しさを感じ、自発的に動いている人たちが増えることで地域経済が活性化すると考えています。


窪田)アフターコロナとなったとき、旅のわツアーをどのようなカタチで進めていきたいか教えてください。


斎藤)事業を立ち上げてすぐコロナが感染拡大しましたので、アフターコロナといったことではなく、進め方や目的、人と人が繋がって、新しい価値を生む旅を作りたいという意思は変わりません。ビジョンは「人生の冒険をともに楽しむ人のわが拡がる」です。

やり方は進めていくと多少は変わることはあると思いますが、芯部分は自分の経験からこうしたいといったことですので変わらないです。

例えば、旅行会社がやりたいけどコロナで大変だ、どうしようみたいなことでは続かないと思いますし、旅行会社をおこなう目的があるからこそ、方法がオンラインだったりバスツアーだったり世情にあった色々な方法で実施できます。コロナ禍でもその目的に近づく方法として何があるのかと探したときに、イベントやオンラインツアーといったことがあり、様々な方法の中でどれが自分の軸とマッチしているかだと思います。

わたしの場合、自分のやりたいことがたまたま旅だったので旅行会社をしているので、今後の展開としては変わらず旅をテーマとして人と人を繋いでいく新しい価値を作ることです。この部分はこれまでもこれからも変わることはないと思っています。



窪田)斎藤さんのようにこれから事業を始めたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。


斎藤)窪田さんは将来やりたいことの軸として地域活性化といったことが決まっていて凄いなと思います。ですが、いきなりやるとしたら少し不安もあるかなと思います。

わたしが20代の時は、目の前のやりたいことだけをやっていたので、軸は全然決まっていませんでした。30代になり初めて軸が決まったという感じです。今、振り返ると20代にやってきたことの全部が無駄というわけではなく、やりたいことをやってきた結果が今の軸につながっています。

ですから、何事もやりたいと思ったことは全力で取り組んだ方がいいと思っています。中途半端に取り組むと、あとで得られるものが何もないと経験からわかりましたので、やりたいと思ったことがあれば全力で取り組んでください。全てが将来に結び付かないかもしれないですが、意外と結びつくことは多いはずです。全力でやることにより得られるものも多いですし、一生懸命やってる人には協力者が必ず現れます。そのような人と関わって学べることもたくさんあります。

もし既にやりたいことが決まっている人がいれば、目標を設定した上で、達成するまでにどのようなスキルや経験が必要かと書き出すことも凄く大事だと思います。振り返るとわたし自身はもっと若い頃からやっておけば良かったと感じています。今は、一年間を振り返り、次のステップを踏むために足りていないことがあればスキルを得るために勉強もしています。

書き出してトライして、失敗してもやり直しはいくらでも利くので、本当に色々やりたいことがあれば全力で挑戦してください。


窪田)ありがとうございます。今回、取材前の下調べで自分と共通点を感じることもあり、その上で今回インタビューさせていただきました。お話を聞いて自分のやりたりことに対し明確になる部分もありました。本当にありがとうございました。


所長)今回は参考になるお話たくさんいただきありがとうございました。



取材日:2022.03.28

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斉藤さん、お忙しい中、取材協力いただきありがとうございました。


斉藤さんの事業「旅のわツアー」については以下からご確認ください。


ホームページ: https://tabinowa.site/






【所長のあとがき】

今回、斎藤さんにお伺いしたお話では、

・まずはやりたいと思った目の前のことに全力で取り組んで見る!

・その中で将来につながるヒントが見つかる!

・自分のやりたいことを最優先せず周囲の意見を優先することで成功に近づく!

といったことなどを教えていただけました。


地方の場合、進学する高校選択の幅が少ないため、就職が進学かを高校選びの段階から意識しておくことも大切かもしれませんね。


わたし個人の考えですが、将来のやりたいことが高校生の段階で決まっていない方が普通だと思います。高校生の段階では「おぼろげにある」「たくさんある」ことが大切だと思います。


斎藤さんは「就職の選択肢に幅を持たせたいならば、東京などの都市部の大学へ進学することも選択肢のひとつとして持っておくべきだと思います」と、お話されていました。

そのような考え方も大切ですね。

選択肢の幅を広げる別の方法として、地元や進学先の企業を見ておく、知っておくこと、既に働く先輩たちの価値観に触れてみることもおススメします。


秋田県内の企業を知る、働く先輩の価値観に触れるひとつの方法として…

当法人が実施している取材型インターンシップがあります。

ご興味がある方は、以下からご確認ください。






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